前回は病院の区分について書きましたが、今回は病院の規模についてまとめてみました。
病院の規模も、原則として病床数(ベッド数)によって分類されます。
診療報酬(医療機関が行う保険診療の公定価格)という病院が請求する診療の単価は、一定の規模で変わってきます。
ただ、何床以上が大病院かと聞かれると、場合分けが必要です。
一つの目安として、200床以上が大病院という括りができます。
病院で再診した場合、200床未満だと再診料、200床以上だと外来診療料という名称になり、点数も変わります。それ以外にも別途加算できる点数が変わってきます。
また、診療報酬に一定の上乗せを見込める地域医療支援病院となる要件は、原則として200床以上とされています。
ですので、200床が1つの分岐点と考えることができます。
その次に400床という考え方もできます。
他の医療機関等の紹介状なしで大病院を受診した場合に、一定額以上を初診料・再診料に上乗せされる制度がありますが、ここでいう大病院は400床以上とされています。
また、高度な医療の提供や医療技術の開発・評価等ができ、診療報酬に一定の上乗せを見込める特定機能病院(大学病院等)となる要件は、400床以上とされています。
大病院は複数の診療科があり、かつ、最新の高額な医療機器もあり、どの病気か分からないようなときは、ワンストップで対応してくれます。ですので、一定額以上を初診料・再診料に上乗せされても、大病院を受診する傾向があります。
しかし、それにより患者側の待合室での待ち時間が長くなり、また、医師側も難病から軽症な病気まで、すべて診療して疲弊するといった問題が顕著になりました。
そのため、国の方針として、大病院以外の病院・診療所をかかりつけ医とし、かかりつけ医で対処しきれない場合に、大病院に紹介するという流れを作ろうと考えております。
これは、その地域で自分らしい生活を最期まで持続していくために、介護や医療、さらには住まいや生活支援を提供するという地域包括ケアシステムにもつながる考え方です。
大病院に頼るのもよいですが、家の近くのクリニック等にお気に入りのかかりつけ医を見つけてみてはいかがでしょうか?
待ち時間のストレス等が少し軽減されるかもしれません。
方です。
大病院に頼るのもよいですが、家の近くのクリニック等にお気に入りのかかりつけ医を見つけてみてはいかがでしょうか?
待ち時間のストレス等が少し軽減されるかもしれません。