「成功する経営者とは」と少し大げさなタイトルをつけましたが、成功するには色々な要素が複雑に絡み合っているので、確実に断定できるものはありません。
特に上場企業などの大手企業は、その時の社会情勢や運にもよるので、なかなか断言するのが難しいです。
例えば、旧経営陣が不正に関与して叩かれ、そのイメージを一掃するために、派閥としては亜流の方が経営者になり、クリーンなイメージの施策を打ち出すことで逆に業績が上がって、経営者としての成功を収める場合があるからです。
しかし、それ以外の規模の会社において、成功を収める経営者には、一定の法則性があるように思えます。
その一定の法則性とは、変化を好みそれを積極的に取り入れる経営者の姿勢だと思います。
例えば、今こういうシステムが新しく開発されて、それを導入している所は、一定の成果を収めている、という情報を流した時、それ面白いね、詳しく教えてと言いながら、ネット検索しているような経営者は成功している方が多いように思われます。
そういう方は、自社にとっても有利な結果を及ぼしそうだと思ったら即座に対応し、お話しした翌週には試験導入しているようなケースが多いです。
意思決定が速いので、自社にとってうまくいきそうだと思ったら本格導入し、うまくいきそうにないと判断したらすぐに撤退しますので、大けがせずに試すことができます。
また、アドバイスに対して、すぐに反応する方は、情報を持っていく方もやりがいに感じるので、有利な情報を優先的に流したりします。
一方、よい情報を流しても、それはこういう欠点があると思うからやらない、と拒否するような経営者は、事業が停滞し、なかなかうまくいかない傾向があります。
このような傾向がある方には、どうせ否定されるとして、面白い情報はもっていかなくなり、よい情報が集まらなくなる傾向があります。
経営者は、周りの方が特に情報を持ってこず、耳障りのよい言葉を連発しているようなときは、むしろ組織としてまずい方向に進んでいるのではないか、と疑ってかかったほうがいいかもしれません。
よい情報を流しても、それを即座に否定する方には情報は集まらず、ビジネスチャンスを逃している可能性が高いです。経営者に対して話すことがなくなるので、とりあえず耳障りのよい言葉を連発しておけば、部下としては保身できるからです。
変化に即座に対応することに抵抗がない組織は、どんな状況下でも乗り切れる可能性が高いようです。
皆様も変化への対応を常に維持し、時代の流れに応じた対応を即座に実行する姿勢を持ち続けてきてください。
一定のニーズがあるかもしれません。