公認会計士試験合格までの道のり(その2)

公認会計士二次試験を3年位で合格するであろうと楽観的に考えてはいましたが、1回目受験で短答式不合格だったのは、やはりショックでした。

1回目の受験で短答式に合格し、その年の8月の論文式試験に向けて頑張っている同じコースの友人達の中に混じって、翌年の受験に向け専門学校で自習するようなガッツは私にはなく、短答式の合格発表日以降は、専門学校に行かなくなってしまいました。

ただ、牛乳配達は続けなければならなかったため、早朝に配達して自宅に戻ったら、そのまま午前中ずっと寝ていました。午後から起きて勉強しようと机に向かうのですが勉強が手につかず、結局、夕方までテレビばかり見ていました。

近くの弁当屋さんが半額シールを貼る18時にようやく外出して弁当を買い、3食をそれで食いつなぐ日々でした。

さすがに3ヶ月くらいその生活を続けると少し危機感を覚え、このままの生活を続けたら、この先はもうホームレスしかないと思うようになりました。

これではいけないと9月くらいから専門学校に行こうと思いましたが、それまでの水道橋校に行くのはやはり気が重く、TACの池袋校で再開しました。

前年の失敗を振り返り、とにかく基本的な部分が穴だらけで、特に計算科目(簿記と原価計算)で後れを取っていると自覚したため、当面の目標として11月の簿記1級取得を目指しました。

簿記1級の試験日までの2か月間、朝から晩までひたすら計算問題を解いていました。勉強する習慣を定着させるため、朝9時までには専門学校に行き、1問解答・見直し1時間半、昼寝30分を1セットとし、1日5セット(合計10時間)をノルマとして実行しました。

そして迎えた11月の簿記1級の試験は合格、あわせて受けた簿記2級も合格していました。これで自信がつき、少しだけ公認会計士試験に希望が見えてきました。

しかし、11月まで理論科目5科目は手付かずであったため、その後、挽回しようとしましたが、定期的にある答練の成績は伸びず、平均点にすら届かない状況でした。

翌年3月くらいには2回目の受験も論文式合格は無理だと悟ってしまったので、この後は3回目の受験で合格するための布石の期間と割り切りました。

ですので、2回目の受験はまず短答式合格を目指し、論文式試験までは基本的な論点を確実に潰し、応用的な論点が出題されたら諦めよう、というスタンスに変更しました。

そして、2回目の受験の結果は、想定通り(?)、短答式は合格しましたが、論文式はやはり不合格でした。

その時は、3回目の受験までに応用的な論点も潰せば、当初の予想通り3年位で合格できそうと安易に思っていましたが、現実はそんなに甘いものではないことを翌年思い知らされることとなります。