公認会計士と税理士の違いとは?

公認会計士と税理士はどう違うの?とよく聞かれます。

正直なところ、これらの資格を保有する者でも説明するのは難しく、できる限り簡潔にかつ懸命に説明して、ようやく何となく分かったと言っていただける感じです。

誤解を与えないように正確に話をしようすればするほど、話が長くなって、余計分からなくなるという悪循環に陥りがちです。

特に公認会計士の業務は、ピンとこないのではないでしょうか。

自らハードルを上げてしまいましたが、以下で説明します。

できるだけ簡潔に説明しようとするため、説明不足と感じられるかもしれない点、ご容赦ください(特に同業の方)。

まず、公認会計士の主業務は会計監査であり、税理士の主業務は税務申告であります(もちろんその他にも多くの業務を行っています)。

公認会計士の主業務である会計監査は、上場企業等の大法人の決算書等をチェックして正しく作成・公表されているかを合理的な水準で保証するもので、誤解を恐れずに簡潔に申し上げると、主に粉飾決算(決算のごまかし)や誤り等がないかを調べているものと言えるでしょう。

税理士の主業務である税務申告は、法人・個人を問わず、正しく納税額が計算されているかのチェックまたは税理士自ら申告書を代理作成して、これも誤解を恐れずに簡潔に申し上げると、主に脱税(税金のごまかし)や誤り等がないかを調べていたり代理作成したりしているものと言えるでしょう。

公認会計士と税理士との区別がつかない最も大きな理由は、前にも述べましたが、公認会計士登録すると税理士登録もできるため、個人で開業した公認会計士が税理士業務を行っているからでしょう。

厳密には公認会計士イコール税理士ではないのですが、多くの方は、イコールと思っているのでないでしょうか?上記のように公認会計士が税理士業務を行っている場合もあるので、必ずしも間違えではなく、そう思われるのも止むを得ないかもしれません。

公認会計士資格で税理士登録して税理士業務をする場合でも、税理士資格で税理士業務をする場合でも、業務内容は変わりません。

顧問税理士を選ぶときは、直接話をしてみたり、ホームページを見たりして、一番信頼できそうな方を選ぶのがよいと思います。